通勤どき、近所の道を歩いていると、

キンモクセイの香りにいきなり不意打ちされたりして、

おぉ、秋なんだな~って思う。

桜を見て、春だな~って思ったり、

セミの声に、夏だな~って思ったりするのとは違う、

鼻で感じる季節。これはこれでいいもんだ。


というわけで。

嗅がなくちゃいけない秋がある!

と強く決意いたしました。


この週末は、松輪から諏訪へ直行。

剣崎の魚を手土産に、

実家の山へ松茸を採りに行こうと思う。

海の幸、山の幸 のW制覇なるか、乞うご期待。

広告の話もしないとタイトルにイツワリありまくりなので。


ここんとこ平日は毎晩、

会社で広告企画 朝までコースなのだが、
一つスンゲーぜってことがありました。


ACCという かなり権威ある国内広告賞で、
俺らが企画制作した、
とある雑誌のCMがゴールドを受賞したのだ。


仕事に関することは ほとんど機密だけど、
これは めでたいことだから書いてもいいかな。
公開もされている情報だし。


もちろん、グランプリっていう、

もっともっとすごい賞の作品もあるのだが、
それでもたった10作しかもらえないゴールド。
苦労して苦労して作った数十秒のCMは、
日本で上から数えて何番目かのCMであったと。

いやっほう!


シマシマのやつ釣って、青いやつも釣って、

ついに金色のも釣りました。このところバカ釣れです。


赤いやつ、マダイの顔もそろそろ見たいなぁ‥

ってまた釣りブログだ、こりゃ。


釣りから休日出勤へと続いてしまい、コピペし忘れてた。

えーと、土曜に食べたごちそうの自慢です。


クーラーボックスからはみ出しそうなワラサ様を、


4本のサクと、カマ アラに切り分けると‥



刺身、照り焼き、カマ焼き、味噌煮込み、アラ汁に。



漁港で買った、
一杯250円の釣りたてヤリイカも刺身にしました。

ありがとう、松輪。ありがとう、棒面丸。
ブリにはなれなかったけれど、青いヤツは、いい出世したよ。

上手に〆たおかげで、釣りたて、死にたて、そのままの味。
うまいうまいと叫びながら、
焼酎一升瓶一本空けてしまった。翌日のヅケも最高だったなあ。


漁師、板前、酔客、CM制作者。


俺自身もワラサのように色々と姿を変えた、忙しい土日でした。

金曜深夜。飽きもせずヨネと懲りもせず松輪へ。

先週末は 試合にもならなかったワラサと再戦だ。

今日のラインはPE5号。それを巻くリールは、
買ったばかりのダイワ シーボーグ400。
今日は、人生初の電動リールでワラサに挑むのだ。
あの青いヤツには負けられないぜ!


という気合も空しく、
出鼻からいきなりヨネとのジャンケンに破れる俺。
トモの座をヨネに奪われ、トモから二番目に座る。
もちろん松輪の海は今日もワラサ ハンター揃い。

俺の横には、ミヨシまでぎっしりと、ベテランワラサ師達が‥


あらら、いない‥。

みんなキャビンに退避中だ。


そう。台風14号の影響で剣崎沖は大荒れなのだ。
波とぶつかり、激しく上下する棒面丸。
俺達もキャビンに逃げたいところだが、
慣れないリールのセッティングに手まどう。
俺も、シーボーグの説明書も波をかぶる。
ああ、大切なページが濡れて次々読めなくなっていく‥
すでに勝てる気がしないよ‥。


なんとか赤いマシンを組み立て終えた頃、

我々が乗る 棒面丸 二番艇もポイントに到着。



船全体が自動シャクリという状況の中、
二回目のワラサ釣りスタート!
だがスタート同時にフェスティバル開催!!
ベテランも素人も、あっちでお祭り、こっちでお祭り。
運命の糸が、あっちとこっちでつながりまくり。


「こりゃ釣りになんねーなあ」

白く散る波飛沫を浴びながら、
隣のベテラン釣り師がため息をついた時だ。
俺の竿先に、いきなり何かがぶら下がった。
細いロッドが手元までムチのようしなり、
海中に引き込まれる。あちゃあ、またお祭りだよ‥

「すみませんねえ お互い様ですねえ」

俺がリールを巻こうとすると、
40M先にいる そいつはいきなり泳ぎ始めた。


「ちょっとちょっと、おいらワラサ」


マジかよ!
すかさずロッドを立てて、全力手巻き!
したいのだけど、笑っちゃうぐらい泳ぐ青い稲妻。
竿は限界以上にしなり、ほとんど綱引きみたいな状況だ。
巻いても巻いても、出ていくライン。
そりゃそうだ。ドラグ、全開緩みにしてた。
慣れない手つきでドラグを締めると、
ちょっと巻いては引っ張って35m、
ちょっと巻いては引っ張って33m。
数字がぜんぜん減っていかない。
しかもベテラン釣り師達が、俺の廻りをワラワラと囲み、
ワラサワラサと呪文のように耳もとで繰り返す。
もう、この状況がおかしくて、
リールを全力巻きしながら大爆笑の俺。
ワッハッハ ゼイゼイ、ヒヒヒ ハァハァと、
狂気しながら巻き続ける。
あと10mワハハ、あと5mヒヒヒ。天秤が見えた!

「船長!タモお願いします!!」
「あいよ」

なぜか大切なタモを素人ヨネに渡す船長。
おいー、船長が上げてくれよぉ。


この男、わざとやってるんじゃないか‥
というぐらい空振りした末に、
グルグルと高速回転するワラサを、
やっとヨネが網に入れた。
ついについに、初ワラサ、ゲット!!
両手はパンパン。笑いすぎて腹も痛い。
しかも嬉しさで足までガクガク震えた。

「やったああああああ!」
剣崎の海に向かって大声で吼える俺。
ドバーン!大波も祝福。

その後、海は荒れに荒れ、
船中全体で2尾という散々な状況でワラサ船は帰港。
その内、一尾は俺のクーラーボックスの中だ。
シーボーグ緒戦はワラサに大勝! 

本日、赤の勝ち!



「出来過ぎだあああ!」 ザッパーン!


次回ワラサづくしにつづく

怒涛の3連休であった。
いや2連休+休日出勤がやっと終わった。


金曜深夜、例々々のごとくヨネと剣崎沖へ。
松輪港は、広い駐車場からクルマが溢れるほどの大盛況。
ギュウギュウ詰めのクルマ達がクラクションを鳴らし、
釣る気満々のドライバーが怒鳴りあっている。
朝の5時前にどこからこんなに人が‥。
理由はワラサだ。やがてブリになる回遊魚が、
この時期、剣崎沿岸に群れている。
ワラサワラサとワラワラと、
関東中の釣りバカ達がここに集まっているのだ。


ワラサ人気がここまでとは知らず、
タイのライトタックル狙いでやってきた釣りバカ、
いやタダのバカ二人。つまり俺達。
愛用のタイ竿を車に置き去り、
あわてて船宿のワラサロッドを借りると、
釣り座確保でケンカ寸前のワラサ船に
ギリギリセーフで飛び乗った。
長いワラサロッドに取り付けた
自前の小型リールがなんとも心細い。


大波小波を浴びながらポイントに着くと、
海の上でも釣り船が駐車場状態。
前後左右、すぐそこに15トンクラスの船がひしめき合う。
しかも、どの船も市谷の釣堀状態だ。
釣り人がズラリと並んで竿を出している。

これじゃ釣れるわけねーなーと思いながら、
コマセを撒いていると、隣のヨネの竿がギュギュっと
引き込まれた。いつものように、キタキター!と
騒ぐ余裕もなく顔を真っ赤にして魚と綱引きしている。
こいつはいつもの地球釣りじゃなさそうだ、
俺も竿を上げてヨネのファイトを見守る。
巻いては出され、巻いては出されるライン。
俺は見守る。見守りつつビールを飲む。
‥早くあげろよ、おい。


格闘数分。やっと上がってきたのは、
1メートルはあろうかという大物の、
ワラサの頭と胴体がちょっと。
「サメにやられたねえ」船長も落胆している。


サメの歯型がクッキリ残るワラサの死骸。
それは写真を撮るのを忘れるほどショッキングな姿だった。
ヨネも俺もガックリ。
後半、俺にも何か大物がかかったが、
巻いている途中でスッと気配が消えて、
道糸がしっかり切られていた。
針にかかったサバを食べた二メートル近いエイも
釣れていたから、そんな類いかもしれない。


いずれにせよライトマダイのリールとラインでは、
ヤツラに太刀打ちできん。
どうか、タイだけかかってくれ、と祈りながらワラサ釣り。
そんな気持ちではアジさえ釣れるはずもなく、
本日も潮止まりタイムアップ。
とにかく釣り場が混みすぎらしく、
船全体でも4本程度しかワラサは上がっていなかった。
デカくて速くて青いヤツ。俺達に新たなライバル出現だ。

半身ではあったが、サメとシェアしあったワラサは美味く、
刺身、カマ焼き、アラ汁は、
リベンジを誓わせるのに十分なゴチソウだった。

日曜日。ワラサ翌日は、湘南までシラス丼を食べに出かけた。
生シラスの名店として知られる、しらすや。

朝上がったばかりの釜茹でシラスと、
半透明に光る生シラスとを一気にかきこんだ。

アブラののったワラサもいいが、こちらもなんとも滋味。
あー、思い出したらまた食べたくなってきた。


1メートルの魚から、1センチの魚まで。
またまた魚に楽しませてもらった週末だった。
またまたまた海に恩返しに行かなくちゃなあ。

俺がブログにこの日記を書いたのは、
実に一年半前のことなんだそうだ。


(以下 過去記事よりコピペ)


建国記念日の今日は、牛丼が死んだ日でもある。
一年前の今日、僕は最後の吉野家を食べた。
あの日の別離から一年。禁断症状に耐えられずに、
築地店で和牛の吉牛を食べたこともあった。
美味すぎて、逆に味気なかったことを覚えている。
ロスの吉牛でもビーフボウルを食べた。
でも、やっぱり違った。
らんぷ亭や松屋の牛丼の文字は無視して暮らしてきた。
俺たちが食べたいのは牛丼ではない。吉牛なのだ。

今日、やっと本当の吉牛を食べられる日が来た。
一日だけの再会だけど、吉牛が帰って来る。

12時。近所の吉野家に自転車で駆けつける。
想像した通り、すでに行列ができている。
メシ屋に並ぶというのは、
とても嫌いな行為なのだが今日だけは特別だ。
名も知らぬ多くの仲間達とオレンジの看板の下に立つ。
待つこと5分。
店内派は意外と早く席に通された。
「大盛り、玉子、味噌汁!」
口に出してみて、随分言っていなかったセリフだと気づく。
しかし、これさえ伝えたらもう待つことはないのだ。

数秒後、俺の目の前に
あの日と変わらない、君がいた。

一年間、本当に長かったよ。ずっと会いたかったよ。
心の中で言いながら、玉子を溶いて、紅ショウガを乗せる。

グチャグチャグチャグチャグチャ
ワシャワシャワシャワシャワシャ
‥はぁ、うまかったぁ。

さよならは言わないよ。またな、吉牛。


(以上 2005.2.11の日記)

‥今日、再び吉野家が復活した。
自分でも驚くほど、
まったく気持ちが盛り上がらなかった。
行列を横目で見たあと、寿司をつまんだ。

自分の中で、
吉野家は思い出になったんだって思った。
悪いのは吉牛ではなく、アメリカであり、政府だ。
だけどゴメンな吉野家。さよならだ。

14日の夜だけは飲まないと、半月前から決めていた。
ビール一滴さえ口にしないと、自分に誓っていた。
手帳にも書き記し、デスクの張り紙でも自分を戒めていた。
テコでも揺らぐことのない固い決意だったのだ。
だが、その決意はあっけなく砕け散り、
そのカケラも見つからない程に飛散した。


だって、女子大生とカラオケなんだもの。


それは何より優先されるべき重要案件ではないか。
こういう時のいつもの営業 とともに、西麻布で熱唱&焼酎。
飲まないと決めていたはずの一夜は、
最悪の二日酔いと喉枯れと肝臓ダメージを俺にもたらした。

そして迎えた、今日15日の健康診断最終日。
顔色悪いですよというお医者さんに、酒臭い息でスミマセン。
決めたよ。

再検査の前の晩だけは、飲まない。

タイだの、アジだの、ライトタックルだの、
日頃、俺とヨネが話題にする単語ばかり書いているわけで。
グーグル検索したアイツが、まるでコマセに寄る魚のように
ここに来てしまったのはムリもない話だ。

過去にも会社バレ事件など、
度々、まるひぶろぐのマル秘は脅かされてきたが、
ついに最大の外道が引っかかってしまったという気分。
参ったなあ‥‥って、2秒悩んだけど、ポイっとリリース。
ここの存続についてご心配の声もいただいていますが、
今まで通りやっていきますよ。


土曜早朝。
深夜帰宅の体にムチを打って、一人、松輪リベンジへ。
いや一人なんかじゃない。
ネコ科のワゴンが俺をサカナへ誘うのだ、ニャー!

お魚大好きネコちゃんの目的地は棒面丸。

マダイのライトタックルの発祥ともいえる船だ。
船は空いており、左舷トモから二つめの上席をゲット。
先回の松輪釣行では、左側ばかり釣れていたようだから
俺もそれに従ってみる。二匹目のドジョウ、いやマダイはいるのだろうか。
ワラサでもサバでもなんでもいい、一度ぐらい、この竿を曲げてくれ。


秋風の気配が交じり始めた剣崎沖。
アクビ混じりにリーディングXをシャクり続けること数時間。
ついに、その時が来た。
ピクピクっと動いた竿がグイグイグイと海中に向けてしなる。
サバともヒラソーダとも違う、なんだかタイっぽい引き。
手巻きリールをゼイゼイと20メートル巻いてくると、
針の先で暴れているのは、美しいシマ模様。
やったぜ、人生初のイシダイだ!

腕いっぱい前に突き出して、大きく見えるように記念撮影。
確実にマダイに近づいているぜ!と再び気合を入れなおすが、
痛恨のタイムアップ。

本命は次回のおたのしみだ。待ってろよ、赤いヤツ。


翌、日曜早朝。
ヨネがどうしても川崎のアジをやりたいと言うので、
釣り疲れた体に再びムチを打ち起床。
アジ用のタックルを準備しながらヨネからの連絡を待つ。
待つ、待つ、待つ、待つ、待つ‥。
もう二度と起きなくていいよ、酔っ払い野郎!
悪態をつきながら、また一人と一匹、産業道路を川崎へニャー!


目的地は、おそらく家から最も近い船宿、つり幸。
木村拓哉さんがANAのパイロットを演じたドラマGood Luckで、
お父さん役のいかりや長介氏が経営する釣り船屋として、
撮影舞台にもなった川崎の有名店だ。
もう3回目になる つり幸の午前ライトタックルアジ。
ビシ投入、しゃくる、誘う、ツンツンツン。
手軽な釣りだし、ボーズはないし、何よりも美味しい。

昼飯&晩酌分に十分なぐらい小アジ大アジを釣り上げた頃、メール着信。
海の上にいながらバリ3。東京湾のすごいところだ。
送信者は予想通り、二日酔い明けヨネ。

お願いですから午後からやらせてください、とのこと。

午後の船代はヨネにおごらせて、半日アジを終日アジに切り替えた。

だが午後から海は大荒れ。しかもミヨシの席を取ってしまったものだから、
波がうねるたびに揺れる、揺れる、さくら丸。
川崎まで電車でやって来た二日酔いダメ男は、
船酔いダメ男に変わり、コマセにもならないゲロを海へ撒きまくっている。
おまえ、東京湾を汚しに来ただけかよ‥。


午後はほとんど釣りにならなかったが、二日分あわせたら結構なお魚。
土日の20時間近くを海上で過ごした成果だ。
俺とプジョーが釣った魚ばかりだが、いつも通りヨネ一家にふるまった。
一年前の初マダイゲット から、これまで何匹の魚を下ろしたことだろう。
初めてのイシダイだって、目をつぶってでも身とアラにできる腕前になった。



さらに俺達の魚料理を通じて、

キッチンに立ったことさえなかったヨネ嫁までもが、
ついにポットでお湯を沸かせるまでに成長したことがうれしい。


こちらはイシダイの薄作りと、湯引き‥にするつもりだった茹でイシダイ。

もうちょっとがんばれ、ヨネ嫁!

でも最高にうまかった。


さて、どうやらテレビCMは崩壊 するようなので、
ここも広告制作ブログから、釣り・板前ブログにシフトしていこうと思う。
まるひぶろぐ2.0のスタートだ。
「イシダイは、ゆっくり一日寝かしたほうがおいしいしインタラクティブ」
つまりタイだってスピードと変化、そういうことだ。

どうかバイラルに広げて欲しい。

来週から、とんでもなく忙しくなりそうです。

というわけで、この週末も釣り船へ。
俺は独身なのだから、
いちいち釣りに行く言い訳をする必要はないのだけど、
潮がいいからとか、鯖にアブラがのってきたからとか、
竿を新しくしたからとか、ここんとこ行ってないからとか、
ついつい釣りに出かける理由をつけてしまう。
これって、ゴルフや釣りに共通した、
なんだか悪いことでもしているような、
麻薬的な楽しさのせいだと思う。


さて、もういちいち書くのも面倒くさいが、今回も同行者はヨネだ。
金曜日に六本木ヒルズで飲んだグラッパが抜けず、
やむおえず愛車のカギをヨネに託す。
助手席で二日酔いというか、酔いの続きに苦しみながら、
土曜早朝、サーファー達のクルマと抜きつ抜かれつ、
横横を松輪へ向かった。


三浦市 松輪といえば、サバが有名だが、

釣り人的には、タイのライトタックル釣りだ。
電動リールに10尺竿といった大仕掛けではなく、
手で持てる軽く短いロッドと、
両軸リールでタイとファイトする釣り。
今日のために新調した1.9メートルのロッドが、
どれだけしなるのだろう。
はやる気持ちを抑えつつ、船へと乗り込む。

さあ、大船団とともに、松輪の港を出港だ!


いや~、しならない、しならない。
むしろ、当たりすらない。
ロッドをしゃくるのにも疲れて、置き竿にする俺。



足も投げ出して、かなりやる気がなくなっている。
ダイワやシマノがまったく提唱していない、
間違ったライトタックルスタイルだ。
だけど、夏の終わりの風が気持ちええな~。
すると、そのときだ!



プシュッ、プハ~ッ。
いや、ごめん。マジで何も起きないよ。
松輪の海には魚いないですわと、キリン秋味を空ける俺。
魚釣りなんて野蛮な遊びはやめて、新しい季節に乾杯。


先日、どえらい競合プレに勝ってしまったので、
この秋冬の俺は、多忙極まると思われます。
ブログも滞りがちになると思われますが、
アイツは幸せに仕事をしていると思っててくだされ。
自分が愛している商品の仕事、本当に楽しみっす。


なんて、船の上で業務連絡する余裕があるくらい、
何も起きないまま本日の釣り終了。

そして今年の夏も終了。次は秋にお会いしましょう。


(松輪について一部修正しました

いか~ん!

この夏は、海釣りしてないじゃないか!

釣りブログでもある ここの名がすたるわい!

というわけで、

まるひぶろぐ初出演 以来、最多登場回数を誇る

釣り仲間のヨネと8月の東京湾へ。


今日の船宿は吉野屋。山本周五郎も愛したここは、

世界的にも稀な、船長が釣り人に優しい船宿だ。

全国共通の船長マイクパフォーマンスである、

「はい竿あげて!おい早く!!」 は、

吉野家の場合、

「すみません、竿を上げてもらえますかぁ」 になる。

夏の終わりの一日は、あの船長マイクに癒されたい。

僕らの中では、ディカプリ男と呼ばれている、

レオナルド・ディカプリオ似の若船長に会いたい。


だが、いきなり思いついた日曜日の船釣りだ。先客も多い。

癒しのディカプリ男が駆る一番船はすでにいっぱいだった。

我々は、眼光鋭い アイパー船長が操る三番船で、房総沖へと波を切る。

決してたなびくことのない、船長のアイパーヘアーが風を裂く。


本日、我々が目指す獲物は、東京湾のショウサイフグ。

カットウという仕掛けを使った少し変わった釣法で、

今夜のフグフルコースを釣り上げるのだ。

カットウ釣りとは、簡単に言うと、

カットウという重りに付けた海老でフグを誘い、

近づいた気配を感じたら、竿をしゃくって、

重りの下についている針でフグを引っ掛ける釣りだ。

エサ取り名人のフグを釣るために編み出された必殺技。

くわしいことは、吉野家でディカプリオ似の船長に聞いて欲しい。

本当に丁寧にレッスンしてくれるから。


フグ フルコースの夢を見ながらウトウトしているうちに、

船はポイントに到着。出船時は濁っていた東京湾が、

マリンブルーに変化している。

ディカプリオ船長のタイタニック、

もとい一番船は、さっそく釣り始めているようだ。

「はい。始めちゃってもらえますかぁ~」

こちらの船にまで癒しマイクが聞こえてくる。



さあ、俺達も負けてはいられない。

ワクワクしながらカットウを投入した、まさに一投目。

俺の竿先がピクリ、のピぐらい、わずかに動いた。

小さく合わせると、かなりの勢いでラインが走る。

きた!いきなりでかい!リールを巻く、巻く、巻く。



船上のうたた寝で、すっかり日焼けした俺が釣り上げたのは、

本日の最大級のショウサイフグ。

開始3分で、おなかいっぱいだ。

アイパー船長も、嬉しそうに微笑んでくれる。

さすが吉野家だ。スマイルが行き届いている。


続いて、酒で赤くなったヨネも一匹ゲット。

この酔っ払い。クルマの運転は俺に任せっきりで、

自分だけクーラーBOXをビールで一杯にしてやがった。

しょせん小物フグだが、カットウ釣りの見本のような釣れ方だ。


そんなこんなで、青空の下、東京湾と格闘すること数時間。


終わってみれば例のごとく、さすがだな俺達。

大小のショウサイフグ、高級魚のアカメフグまで釣り上げ、

おまけにイイダコも。8月の海を心行くまで満喫した。


さて次は、おなかを満喫させる番です。


毒の部分だけ吉野家で取り除いてもらったフグを持ち帰り、

公約通り、ふぐ刺し、ふぐ鍋、焼きふぐのフルコース。

最初はお皿が透けるほどの薄造りで始めたのだが、

だんだん面倒になって、最後は短冊切りになった贅沢なふぐ刺し。

もう、皿からこぼれ落ちそう。

そのまま醤油やポン酢で食べても良し、

骨でダシをとった鍋でシャブシャブにしても良し。

ヨネ嫁、ダイゴローを呼び出して、4人でフグ8匹の贅沢。

小さなイイダコも茹でダコにして、一口づつ喰らった。

もちろんショウサイフグは美味かったが、

見た目はほとんど変わらないのに、アカメフグは確かに絶品。

コリコリ度もシコシコ度も、トラフグなんて目じゃない。

アカメの毒で死ぬ人が多いというのも、うなずける話しだ。

無茶して無免許調理したくなる旨さだった。


生でウマー、焼いてはウマー、茹でてはウマー、

雑炊なら、フグ屋でも食べれるということで、

フグうどんウマーで鍋を締めくくり、もう食べられません。


さて夏よ。もう思い残すことはない。

そろそろキノコの季節になってくれていいよ。